定家明月記私抄 続篇 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
凉秋九月月方ニ幽ナリ―平安文化の最後に大輪の花を咲かせ、その終焉をも見とどけた藤原定家。源平争闘の中に青春期を持った彼は、後半生でもまた未曾有の乱世に身をおかねばならない。和歌を通して交渉のあった源実朝の暗殺、パトロンであり同時に最大のライヴァルでもあった後鳥羽院の、承久の乱による隠岐配流。定家の実像を生き生きと描きつつ、中世動乱の全容を甦らせる名著。続篇は定家壮年期から八十歳の死まで。
平家物語〈11〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
元暦2年2月、義経は精鋭を率い、暴風をついて屋島を奇襲し、平家を破った。壇の浦に遁れた平家勢と、これを追う源氏勢との最後の合戦が、同年3月24日関門海峡で繰広げられ、海上の激しい戦闘のはてに平家方は敗れ、二位尼に抱かれて安徳帝は入水し、知盛、教経ら武将も壮絶な自害をとげた。宗盛、建礼門院は捕えられて都へ連れ戻され、宗盛は頼朝に面謁ののち斬られ、捕虜となっていた重衡も奈良の大衆に引渡され処刑された。
著者紹介
1927年生れ。1959年法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。法政大学教授(文学部)。論文「太平記論」(「文学」1959年8月)。「平家物語の変貌」(「文学」1968年10月)ほか。共著、シンポジウム日本の文学「平家物語」。
萬葉集釋注〈2〉巻第三・巻第四 (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
家持をめぐる女性たちの贈答歌も多数登場。
白鳳期の歌を前半に、奈良朝の歌(第三・四期)を後半に配列した「古今構造」の歌巻。奈良朝初期の宮廷歌人、山部赤人・高市黒人たちが活躍し、旅人・家持・坂上郎女ら大伴一族の作品も初登場。
内容(「BOOK」データベースより)
白鳳期の歌(第一・二期)を前半に、奈良朝の歌(第三・四期)を後半に配列した「古今構造」の歌巻である巻三と巻四とを収録。三大部立の他に大伴家持の創案によると思われる「譬喩歌」の部立が新たに加わる。奈良朝初期の宮廷歌人、山部赤人・高市黒人たちが活躍し、旅人・家持・坂上郎女ら大伴一族の作品も初登場する。「相聞」歌集巻四には、天平の若き貴公子大伴家持をめぐる女性たちの恋歌が多いのも特色。
百人一首への招待 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
正月のかるた遊びとして日本人に広く親しまれてきた百人一首。だが、その成立事情や選歌基準には今なお多くの謎が残されている。本書は、国文学研究者の立場からその成立の謎に迫るとともに、従来の現代語訳にとらわれない斬新な解釈を試みる。また、コミックやスナック菓子など身近にある百人一首グッズやかるた遊びの歴史を通して、現代に生き続ける和歌の世界を屈指の百人一首コレクターならではのユニークな視点で紹介する。
源氏物語〈巻1〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
最高のラブストーリー
瀬戸内寂聴の名訳で贈る大ヒット話題作が手にとりやすい新装版で登場!
丁寧な仕事。情熱的な仕事。柔らかな感情と澄んだ技術による仕事。無論私はそれらに圧倒されもするのだが、あら、いちばん大切なのはおもしろいかどうかよ、という愉しそうな寂聴さんの声が、きこえるようだ。――江國香織氏
千年前から、人は恋に生きてきた。かなわぬ恋、一途な恋、はかない恋、危険な恋、今も変わらぬあらゆる恋の哀歓を、寂聴氏は深い愛の言葉で僕たちに伝えてくれる。すべての恋する人たちに読んでほしい名作。――辻仁成氏
内容(「MARC」データベースより)
最高のラブストーリー「源氏物語」。日本最古の恋愛小説の名作を、誰もが読める美しい日本語で現代語訳した瀬戸内寂聴訳「源氏物語」。96年刊のものを、手にとりやすい新装版で贈る。
すらすら読める徒然草 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
「されば、人、死を憎まば生(しょう)を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや」
長年たえず口に唱え、みずからを励ましてきた言葉を選んで、いわば「わが徒然草」といったものを作ってみた。徒然草の魅力を伝えるひとつの試みである。(中野孝次)
総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき
閑(しず)かなる山の奥、無常の敵(かたき)競(きお)ひ来らざらんや。その死に臨めること、軍(いくさ)の陣に進めるに同じ。
生死の問題は、今を生きる上で考えずにいられぬ緊急の関心事だったのである。……人は本来なら、いかに無事太平の世に生きようとも、つねに同じ課題をつきつけられているのだ。そのことを我々に最もよく示しているのが『徒然草』なのであって、この随筆文学の永遠の新しさはそこにこそあると言っていい。――(本文より)
内容(「BOOK」データベースより)
長年たえず口に唱え、みずからを励ましてきた言葉を選んで、いわば「わが徒然草」といったものを作る。徒然草の魅力を伝えるひとつの試みである。
萬葉集釋注〈7〉巻第十三・巻第十四 (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
歌群ごとの釈注による、壮大な万葉物語。
東歌やさまざまな長篇・短篇歌物語が収められる第七・八巻。最後の第九・十巻は、防人歌を含む大伴家持の歌日誌を基に構成されるが、天平宝字三年春の家持の賀歌をもって万葉集は幕を閉じる。
内容(「BOOK」データベースより)
純然たる作者無記名歌巻の第十三と巻十四とを収録、巻十二までの「古今構造」とは無縁の歌巻となっている。巻十三では、古くから伝えられた大和圏の長歌謡の世界を、巻十四「東歌」では、都の風俗とは一風変わった東国人の素朴な心に親しむことができる。両巻とも地名に関心を注いだ配列が見られる。基本的には抒情詩でありつつも、歌謡的・集団的な風貌をとどめる点で注目される歌巻。
源氏物語〈9〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
薄幸のヒロインがたどる流浪と波瀾の運命。
瀬戸内寂聴の名訳で贈る大ヒット話題作 待望の新装版、巻九刊行
京の邸に迎えられ匂宮の子を宿した中の君は、亡き大君の面影を求める薫の横恋慕に悩み、異母妹・浮舟を勧める。今上帝の女二の宮と結婚しながら心満たされない薫は、匂宮に迫られ身を隠した浮舟のもとを訪れ、宇治へと連れ去ってしまう。新ヒロイン浮舟の登場で「宇治十帖」はいよいよ佳境へ。
内容(「BOOK」データベースより)
京の邸に迎えられ匂宮の子を宿した中の君は、亡き大君の面影を求める薫の横恋慕に悩み、異母妹・浮舟を勧める。今上帝の女二の宮と結婚しながら心満たされない薫は、匂宮に迫られ身を隠した浮舟のもとを訪れ、宇治へと連れ去ってしまう。新ヒロイン浮舟の登場で「宇治十帖」はいよいよ佳境へ。
落窪物語〈下〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
会話が多くスピード感に溢れる文体も魅力。文庫で読めるのは角川文庫だけ!
落窪の女君の父は、女君が伝領した土地に立派な邸を建てた。道頼はその邸を取り上げるなどして復讐するが、たがて父は道頼の妻がわが子落窪の女君であることを知る。復讐は終わり、道頼は孝養を尽くすようになる。
『落窪物語』は、笑いの要素や会話が多く、スピード感あふれる文体が魅力的な作品。下巻には、解説のほか、全体を通して問題になる事柄を「補注」として一括して揚げ、参考資料として『風葉和歌集』所載和歌・客注引用和歌歌集・作品別一覧、さらに和歌初句索引・重要極索引を付した。豊富な参考資料を収載した現代語訳付き決定版。―姫君を救出したのち、姫君の夫道頼は継母に執拗に復讐を続けるが、「復讐が終わったら孝養をつくす」と宣言していた通り、その後、父と継母の一家に非常な幸運をもたらす。
内容(「BOOK」データベースより)
『落窪物語』は、笑いの要素や会話が多く、スピート感あふれる文体が魅力的な作品。下巻には、解説のほか、全体を通して問題になる事柄を「補注」として一括して掲げ、参考資料として『風葉和歌集』所載和歌・脚注引用和歌歌集・作品別一覧、さらに和歌初句索引・重要語彙索引を付した。豊富な参考資料を収載した現代語訳付き決定版。―姫君を救出したのち、姫君の夫道頼は継母に執拗に復讐を続けるが、「復讐が終わったら孝養をつくす」と宣言していた通り、その後、父と継母の一家に非常な幸運をもたらす。
現代語訳 日本書紀 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
『古事記』と並んで「記紀」と呼ばれる『日本書紀』は、全三十巻に及ぶ「わが国最初の国史」である。本書は、『古事記』も訳した福永武彦による、最も分かりやすい現代語訳で精選抄訳した名著。神話、伝説、歴史と、さまざまな記録が織り込まれ、皇室の系譜を中心に語られる壮大な古代史を、現代の眼であらためて読む醍醐味。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
福永 武彦
1918‐79年。福岡県生まれ。東大仏文科卒。詩人、小説家。堀辰雄との親交を経て、42年に加藤周一、中村真一郎らと「マチネ・ポエティク」を結成。西欧的な思考を追求しながら日本詩の方法的実験を試みた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)