新編日本古典文学全集 (9) 萬葉集 (4) (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
「言霊(ことだま)ってなあに?」 突然、娘に聞かれて弱ったという声を耳にしました。事の起こりは、サザン・オールスターズのヒット曲「愛の言霊」にあるようです。そこで一言。『大辞泉』には、古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現わす力があるとされた。と解説され、次に「ことだまのさきわうくに」つまり「言葉の霊力が幸福をもたらす国。日本のこと」の用例が引かれます。これが『万葉集』巻五、894番の、あの貧窮問答歌で名高い山上憶良の長歌なのです。本全集本より引けば、神代(かみよ)より 言ひ伝(つ)て来(く)らく そらみつ 大和(やまと)の国は 皇神(すめかみ)の 厳(いつ く)しき国 言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり……(神代以来 言い伝えられたことですが そらみつ大和の国は 国つ神の威徳のいかめしい国 言霊の 助ける国だと 語り継ぎ 言い継いできました……) そう言えば、中島みゆきも、札幌の藤女子大では『万葉集』を勉強したとか。時代の先端に大和言葉が突然、復活するのは、やはり言葉の生命力のなせるワザでしょうか。 新発見の成果も取り入れ今日、最も信頼できる本文を提供することができました。
出版社からのコメント
最も信頼できる本文(原文・訓み下し文)、注、訳が見開きページ。二色刷四分冊、全20巻のうち、巻十五~巻二十を収録する待望の完結編。新発見の広瀬本の成果も採り入れて、今最も信頼できる本文を実践しました。歴史研究を反映する注も充実。日本人の心を伝える一大国民歌集を座右に。
源氏物語〈2〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「須磨」から「初音」にいたる12篇を収める。弘徽殿大后の怒を被って明石に逃れた源氏の許に帰京を求める宣旨が下った。再び繁栄の道を歩み出す貴公子源氏。彼を頼って上洛する明石上。紫上の嫉妬。あでやかな男女の織りなす心理の絵模様が次々と展開されてゆく。
更級日記―現代語訳付き (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
有名な作品なのに知っているのはごく一部。その古典を手軽に読み解く
作者13歳から40年に及ぶ日記。東国に育った作者が京へ上り、憧れの物語に読みふけった少女時代、晩い結婚、夫との死別、その後の侘しい生活と、ついに憧れを手にすることのなかった一生の回想録。
内容(「BOOK」データベースより)
夢見がちな感性をもって描かれた平安時代の日記文学。作者13歳の時、上総介の任期を終えた父に伴われての上京に記事は始まる。東国に育った作者が京へ上り、恋い焦がれていた物語を読みふけった少女時代、晩い結婚、夫との死別、その後の侘しい生活と、ついに少女期の憧れを結実させることのなかった一生の回想録である。平凡な人生の中に描かれる、作者の人生の断片の輝きが、今なお、われわれを惹きつけてやまない。有名な作品にもかかわらず、ごく一部しか一般に知られていなかった古典を、懇切な注と自然な現代語訳で手軽に読み解く。
古今和歌集 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
万葉集以来百年の空白を隔てて、和歌が蘇った。国風暗黒時代と呼ばれる漢詩全盛のこの百年間に、詩が養われつつ和歌が創り出した繊細で微妙な美の世界は、古今和歌集となって一挙に開花したのである。「春立ちける日」に始まる華やいだ歌の数々が、新しい和歌の時代の息吹を伝えて来る。付録として「新撰万葉集(抄)」「序注」「書入れ一覧」「派生歌一覧」「派生歌一覧」「注釈書目録」他を付した。
日本書紀〈5〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「巻第二十七 天智天皇」から「巻第三十 持統天皇」まで。白村江の会戦(六六三)、壬申の乱(六七二)、浄御原令実施(六九〇)と、歴史上著名な出来事や厳しい権力闘争を経て、中央集権的な律令国家が完成されていく時代を記録性豊かに叙述。
新訂 新訓・万葉集〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は『万葉集』研究に巨歩をしるす歌人・国文学者、佐佐木信綱(1872‐1963)が厳密な学問的手続きによって難解きわまりない原典を漢字仮名まじり、振仮名つきの表記に改めたもの。これによって『万葉集』はだれにでも親しめるものとなった。下巻には巻11~20を収録。東歌が巻14に、防人歌が巻20に集められている。
今昔物語集 本朝部〈中〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
本冊に収めるのは巻19から巻26まで,物語性豊かで世俗臭の濃厚な説話群となる.天狗異類譚,因果応報譚などの仏教関連説話から,栄華を極めた藤原一門,怪力無双の僧俗男女,芸道術道の名人上手のエピソード,台頭してきた平安武士の棟梁源平二氏の武勇,地方の民間伝承など,多様な題材の珍譚奇聞が読者を魅了する.
内容(「BOOK」データベースより)
本冊は巻十九「本朝付仏法」から(巻十八・巻二十一は欠巻)。天狗異類譚・因果応報譚から、栄華を極めた藤原一門、怪力無双の僧俗男女、芸道術道の名人上手、台頭する武士の棟梁源平二氏の武勇など、多彩な題材の珍談異聞の数々。
すらすら読める風姿花伝 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」
――人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論
総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき
古典はむずかしくない
どうも学校教育のなかで、古典の取り扱いがよろしくないと私は考える。なにか、古典というものを、現代語とは違う「外国語」のような風情で扱っているように見えるのだ。事実は、古典というものはすなわち幾星霜を閲して磨き抜かれてきた日本語の精髄であり、文学としてもよく咀嚼し味読すべきものだ。私は教師として、この古典の面白さを、なんとしたら伝達できるだろうと、そのことばかり考えてきた。この本は、言ってみればそういう立場から発想して書いたのである。
林 望
内容(「BOOK」データベースより)
人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論。総ルビつき原文。著者オリジナル現代語訳つき。
ビギナーズ・クラシックス 古事記 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
神代から推古天皇の時代まで。身近な古典、ビギナーズ・クラシックス完結!
内容(「BOOK」データベースより)
神々の時代から推古天皇の時代までを雄大に語り、わが国の歴史を説き起こした最古の書を、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。参考情報やビジュアルも豊富で、内容をしっかり把握できる構成。現代語訳と原文は総ルビ付きで朗読にも最適。
古事記 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
『古事記』の撰者は藤原不比等である。この大胆な仮説を裏付けるべく、梅原猛が初めてその現代語訳に挑戦した記念すべき作品。日本語の祖語が保存されているアイヌ語を駆使して、「枕詞」など、従来読み解けなかった難解な文章の意味を明らかにしていく。
内容(「BOOK」データベースより)
『古事記』の撰者は藤原不比等である。稗田阿礼という人物は、藤原不比等以外に考えられない。「原古事記」には柿本人麿もかかわっていたのでは?このような大胆な仮説を裏付けるべく、梅原猛が初めてその『古事記』の現代語訳に挑戦した記念すべき作品。アイヌ語は縄文時代ゆかりの日本語の祖語と考える著者は、アイヌ語を学びなおして、「枕詞」など従来読み解けなかった難解な文章の意味を明らかにしていく。